物事を理解するコツ-言語化について-

社会人の基礎力ハック

ふと訪れた喫茶スライドのマスターにプレゼンの極意について教えてもらうことになった製薬会社営業(MR)の会社員Yという設定でやっています。

Sマスター
Sマスター

・・・・ということなのですが分かりましたか?

会社員Y
会社員Y

…はい、なんとなく。

Sマスター
Sマスター

では、どういうことか言葉で説明してみてください

会社員Y
会社員Y

えっと、上手くはいえないのですが…

Sマスター
Sマスター

今のYさんのようになんとなくわかったような気分になることってありますよね。このふわっとした状態のまま残しておくと記憶というものは定着しません。
今回は理解することについてコツなどをお話しします。

理解する方法

セミナーや授業、ドラマや漫画でも結構なのですが、その内容やあらすじを教えてと言われてぱっと答えられなかったという経験はございませんか?

それは内容を言語化できていないという証拠です。

先程もお伝えしましたが、言葉で説明してみるということはとても大切です。

人間の脳は基本的に言語化することで物事を理解します。話を聞いて何となくわかったような気がしていることは実は理解するためのパーツが集まっただけであってそれぞれのつながりがない、散らかった状態になっています。

片付いていない部屋で物が見つけられないように、頭の中が散らかったままだと正しい理解に行きつくことができません。

物事を理解するにはアウトプットが重要です。

人に話す、書き出してみる、SNSやブログで発信するなどはその物事を誰かに伝えることを目的としています。よく「人に説明できるように勉強しなさい!」と言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、正にその通り。

相手にわかってもらうためにはまず自分で整理して、人にわかるようにストーリー化する必要があります。

ですので、上記のように散らかった頭の中のキーワードをつなぎ合わせていきましょう。ストーリーに落とすということはつまり言語化して伝える必要があります。原点はこの言語化です。

もし発信するものがない場合は自分が二人いると想像してみるとよいでしょう。自分Aが自分Bに説明をして自分BがAに対して質問をしていくのです。

すると説明の中の足りなかった部分が見えてきたり十分なところまで考えが行きついたりします。発信する機会のある人でも一度この自己対話を行ってみることでより良い発信内容になるでしょう。

言語化については過去に記事にしたことがあるのでご覧いただけると幸いです。

間違った自己理解にならないために

会社員Y
会社員Y

ただ自分で理解したつもりになっていてもどこかで理解を間違えたりするケースってありませんか?自身満々に発表したら答え間違えてたみたいな。

Sマスター
Sマスター

そうですね。それはあいまいな事象に対して自信の考え方の癖や思い込みなどから勝手な自己理解が生じているからです。そうならないための方法について考えていきましょう。

例えば上司からの曖昧な指示について。「このデータを発表用にまとめておいて」と言われたとしましょう。

そういった際あなたはどうしますか?

会社員Y
会社員Y
 

こんな感じでまとめてみました。

Sマスター
Sマスター

とてもきれいにまとめていただいて恐縮なのですが、表でこの程度まとめてくれればよかったのですが。

会社員Y
会社員Y

・・・えっ!

<会社員Yの作った資料

<マスターの求めていた資料>

といったように確認しないと過剰品質になってしまいます。上司には喜ばれるかもしれませんがあなたに時間がないときにこの過剰品質を行ってしまうと他の業務に影響してしまいます。

ですので、当たり前なのですが、すべてにおいて確認が必要になります。

この理解のための確認については以下のような方法をお勧めしています。

■相手からの指示の確認方法
「○○にもいろいろあるけど・・・」と頭の中で唱えてイメージする
「例えば、具体的には」と2・3個例を挙げてもらう
「つまりこういうことですか?」と確認をする
「ということはこういうこともそうですか?」とさらに掘り下げてみる

一度やってみましょう。

Sマスター
Sマスター

このデータ次の会議に必要だからまとめておいて。

会社員Y
会社員Y

まとめるにもいろいろあるけど・・・具体的にはどのような仕上がりにしますか?

Sマスター
Sマスター

男女比をわかりやすくまとめてほしいかな。できればパッと見て理解できるような。

会社員Y
会社員Y

つまり男女比を円グラフになどにまとめたらよいでしょうか。

Sマスター
Sマスター

そうだね。

会社員Y
会社員Y

ということは、こちらのエリア別のデータなどは不要で、特にターゲットは女性でしょうから、女性比が目立つような資料にした方がよいですね。

Sマスター
Sマスター

まさにそのとおりです。ありがとう!

まずは、指示を受けたら簡単な内容でもそのまま引き取るのではなく「○○にもいろいろあるけど・・・」とあいまいさを疑ってみましょう。

そして、少しでもあいまいさが残っていれば断定できるように具体例を挙げてもらいイメージを固めましょう。

そしてそのイメージが間違っていないか相手に確認しておきましょう。

イメージが合っていれば提案の意味も込めて+αすることで提案者へ付加価値をつけてあげるとさらに喜ばれます。

是非、試してみてください。

<本記事の出典>

コメント

  1. […] […]

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