コンニチハ!
よくいる会社員Yは今、思うところがあり人間としての価値を高めるべく日々を過ごしています (`^´ゝ
よくいる会社員のよくある悩みについて少しずつ解決しようと努力しているところです。
今回の悩みは「行動における価値」について
良かれと思って「これやっとくよ!」と気分が良いときに自分から率先して引き受けた仕事がその日から自分の仕事になってしまったなんてことございませんか?
やりたいことがあるにもかかわらずそれが後々の負担に変わってしまうのはとても悲しいことです。
私の場合は、奥さんの手が荒れてしまった時期に、家での洗い物を引き受けた結果、もう何年も洗い物係を専任で行っています。
もはや、私がやらないと嫌な顏をされてしまうレベル・・・
新婚生活が懐かしい笑
上記の例のように結婚生活もそうですが、仕事などでも同様のケースがあると思います。
なぜこのような状況になってしまうのか。
これは親切という道徳的な価値が社会的な価値に置き換えられてしまったからなのです。
少しわかりづらいですよね。
要は、親切でしてもらった行動だけれども、私は今怪我をしている⇒怪我をしている人に対してはこれくらいのことはしてくれるべきだろう、最近ではイクメンとかいるし・・・と社会的な当たり前であると相手がその行為を受けることによって思い始めたからということです。
もちろん最初は感謝の気持ちがあると思いますが、毎日やっていくことで価値が下がり、やってくれるのが当然という考えになり、挙げ句の果てにはやらないと不快な想いを抱かせてしまうというケースまで出てきます。
今回はそういった行動の価値について考えることで、自分の行動の安売りを押さえたり、相手の行動への価値について考えたりすることでしっかりと感謝の気持ちを持てるようになります。
是非、最後までご覧頂けると幸いです。
インセンティブについて
正のインセンティブ、負のインセンティブ
まず、世の中には勉強をすることによりテストで良い点がとれた、アルバイトをすることでバイト代が稼げたなどその行動によって良い結果が導けるもの、
また、
ふざけたことで怒られたり、罪を犯して捕まったりなど行動によって悪い結果が導かれるものがあります。
ここでは良い結果が導かれるもののこと=正のインセンティブ
悪い結果が導かれるもののこと=負のインセンティブと表します。
インセンティブとは、英語の「incentive(刺激・動機・誘因)」に由来する外的刺激のことを意味します。
上記のように行動という外的刺激によって正か負のインセンティブが得られるということです。。
社会的インセンティブ・経済的インセンティブ・道徳的インセンティブ
さらにインセンティブには、社会的・経済的・道徳的な背景要素があります。
社会的インセンティブ
これは社会的に常識や当たり前となることで影響されるインセンティブです。
社会的インセンティブの例
◉ レストランなど多くの場所で喫煙が禁止されている世の中→どこでも喫煙しづらくなる◉イクメンが増え、主婦の社会的な声の高まり→旦那さんが家事をやるのは当たり前になる
上記のような例はたくさんありますよね。
経済的インセンティブとは
これは経済的に影響を与えることで影響されるインセンティブのことです。
経済的インセンティブの例
◉タバコに税金をかける→喫煙者を減少させる
◉NISAで非課税とする→投資をする人が増える
◉休日出勤したら時給が1.5倍→休日出勤してくれる人員が確保できる
上記のように日常でもよく使うインセンティブという意味に近い内容です。
道徳的インセンティブとは
これは道徳的な善し悪しによって影響されるインセンティブのことです。
道徳的インセンティブの例
◉マフィアやヤクザがタバコを吸っているイメージ→タバコを吸うヤツは不良だというイメージがつく
◉募金をする人はいい人だ→募金をすることでその人の評価が上がる
◉ルールを破るのは良くないことだ→ルールを守る人が増える
基準が難しいのですが、道徳的なイメージから得られる影響という内容です。
各インセンティブの価値について
経済的なインセンティブは金銭による価値基準なので非常に測りやすいです。
基準上記のようなタバコの税金も個人個人によって何円になったらやめるという価値基準があるのでそれを探ればよいのです。
一例をあげてみましょう。
タバコは何円になったら辞めるのかを経済的インセンティブで考えてみます。
アンケート:タバコが何円になったら辞める?
1位: 500円以上600円未満(25.5%)
2位: 1,000円以上1,500円未満(22.8%)
3位: 600円以上700円未満(16.0%)
4位: 700円以上800円未満(9.5%)
5位: いくらになってもやめない(7.1%)
【マイナビのアンケート 2018年 結果】
なので上記アンケートの結果によると25%の人にとっては、タバコが500円以上600円未満の経済的なインセンティブによって禁煙するということですね。
では、社会的インセンティブや道徳的インセンティブのはかり方についてはどのようにすればよいのでしょう。
これは経済的インセンティブと比較すれば計りやすいです。
例えば社会的インセンティブで言えば、喫煙が禁止されているレストランで500円払えば喫煙してもいいですよ。とするような感じです(実際は周りのお客さんのことを考えるとあり得ないですが・・・)。
道徳的なインセンティブで言えば、保育園のお迎えの時間に遅れたら500円支払うという罰金を設定するといった感じです。
ただ、この価値交換は比較するのには有効的な手段ですが、実際に行うとなると問題が生じます。
各インセンティブの交換は不可逆なもの
不可逆とはつまり元の価値には戻らないということです。
上記の保育園の例でお話ししましょう。
とある保育園の例⑴
保育園は多くの利用者がお迎えの時間に遅れることに困っていました。
👇
そこでお迎えに遅れたら1回500円負担してもらうことにしました。
上記でいう、お迎えに遅れるという道徳的な負のインセンティブを経済的な負のインセンティブで防止しようとする働きかけですね。
結果はどうなったでしょう。
そう!結果はなんと・・・
お迎えの時間に遅れる人が・・・増えたのです!!
なぜ?
とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、このケースではつまり、道徳的な価値>経済的価値(500円)であったということです。
500円払えば、15時以降の時間残業できるとか趣味の時間にできると思うと払う側の気持ちもわかります。
とある保育園の例⑵-つづき
保育園は多くの利用者がお迎えの時間に遅れることに困っていました。
👇
そこでお迎えに遅れたら1回500円負担してもらうことにしましたがむしろ遅れる人が増えてしまいました。
👇
なので、その保育園はそこでこの政策を打ち切ることにしました。
するとどうでしょう。
打ち切れば終わり・・・ではなかったのです。
遅れる人たちの数が元に戻らず、増えた状態のままとなってしまったのです。
なぜ?!
そう、これが「価値交換が不可逆的である」ということです。
今回遅れた際に500円の罰金が発生しました。そうなると遅れたときの金銭的な価値は500円であるということが利用者側の考えに根付いてしまうのです。
そうなると、今まで経済的な価値では変えられなかった迎えに遅れるという罪悪感がしょせん500円の価値になってしまったということなのです。
恐ろしいお話ですよね。
しかし、これは私たちの生活にも潜んでいる問題です。
日常生活でも、仕事においても、簡単にこれやっておくねと引き受けてしまうと後々、それが全て自分にふりかかってくる可能性が否めないと言うことを考えて行動しましょう。
あなたの行動が当たり前になる=関係者が思う行動の価値が下がるということです。
まとめ
以上いかがだったでしょう。
これらのインセンティブについてはあなたやあなたの周りにいる人の一見計ることができなそうな価値を計るヒントになってくれる考えではないでしょうか。
冒頭、皿洗いが自分の仕事になったお話をしましたが、
逆に考えるとその他の色々な家事を私は奥さんにしてもらっていました。
過去の自分は奥さんの仕事に対する価値をもしかしたら低く見積もっていたのかもしれません。
反省した今は率先して家事にも取り組むようにしています。
このように安請け合いは自分の価値を下げてしまう可能性があるという警笛と同時に、リーダーや責任者などは、あなたの周りの人がやってくれている当たり前の行動に対して正当な評価を与えるためにも理解しておいた方がいい考えだと私は思います。
この記事があなたのこれからの行動や他の人への評価などに正のインセンティブがあることを祈っています。
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