良い失敗を経験し成長しよう!
失敗を世の中悪いことのように考えすぎています。ここでは失敗におけるメリットについてポジティブに考えていきます。
また、企画失敗しちゃった。。全然上手くいかない。
失敗ってそんなに悪いことでしょうか?
当たり前じゃないですか!失敗ですよ!!
確かに良くないことと考えがちですが、失敗することはとても有益なことなのです。本日はこの失敗についての考え方を考えていきましょう。
失敗は悪いこと?なぜ失敗は悪いことだと考えられるのか
まず、なぜ失敗は悪いことなのかを考えてみましょう。
失敗すると何が起きるでしょう?
失敗すると、その分の損失が出ますし、時間も無駄にしちゃいますよ。それに失敗すると怒られるし、上司や周りの人からの評価が下がっちゃいますよ。それにやっぱり成功するに越したことはないでしょう?
確かにYさんがおっしゃる通りになるケースがありますね。また、成功するべきであるということは同意です。
次に失敗の定義についてみてみましょう。
失敗の定義は以下の通りです。
ほらやっぱり悪いことじゃないですか
文章でみるとさらにネガティブなイメージですね。たしかにその通りの意味で一つのタスクのことを考えるとそれはやはり悪いことのように感じますね。
失敗のメリット
では、マスターが失敗は悪いことではないという理由は何なんですか?
はい。失敗をその事象の最後と考えるのではなく過程と考えることで大きく理解は変わっていきます。
事象一つについてのことを考えたときに失敗で終わってしまえばそれは確かに悪いことです。
ですが、失敗から得た学びを次につなげると考えるといかがでしょう。
例えばA→Bの一つの事象が失敗で終わってしまうとすると悪いですが、最終ゴールがAから続いてZだった場合、AからYまで失敗でもそれがつながることでZに行き着くならそれは良いのではないでしょうか。
勉強という過程を経ないと初めからテストで満点は取れません。
子供はハイハイやつかまり立ちなどの過程がないと歩くことはできません。
これらと同様に「過程」の部分が結果として出てるのが「失敗」であって努力が形になっているようなものです。
つまり、失敗のメリットは過程を評価できることにあります。
失敗のメリット①:少しずつ前に進むことができる
失敗というのは、「この仮説では検証できない」「この方法では効果は得られない」などの期待した結果が得られないという一つの答えを導き出せたということです。
つまり、失敗につながることを今後しないため次の仮説や方法に良い影響を与えることができます。
新規プロジェクトなどの場合、ゴールへの道筋は見えづらく、何がうまくいくのかはわからないものです。
わかっていればもう世界はお金持ちだらけです。
ですので、仮説をたくさん試してみることでたくさんある可能性をつぶしていきましょう。それによって本質や答えを導き出すことに近づきます。仮説が外れても振り出しに戻るわけではなく進んでいると自覚しましょう。
以前ご紹介させていただいたPDRサイクルを高速で回すことで多くの仮説検証、つまり失敗という過程を経ていきましょう。
PDR法については過去の記事でご紹介しているので是非ご覧ください。
失敗のメリット②:「悩みすぎて動けない」を解消できる
失敗が悪くない気がしてきた・・・でもなぁ~
それです。悩みすぎやできるだけ完成した状態で提出したいという考え。Yさんは完璧主義に陥っているかもしれません。
完璧主義という響きは一見よさそうに聞こえますが、100%に近い出来栄えでないと世に出さないため労力が必要以上にかかるし、何よりも時間がかかります。
つまり、この完璧主義に陥ると生産性が著しく低下してしまいます。
しかし、失敗が悪いことではないと理解することで、100%を80%程度で提出することが苦にならなければスピードが格段に向上します。
80%から100%に近づける作業というのは細部にこだわらないといけないのでかなりの時間や労力をかける必要があります。
そして、100%を作った時点で失敗したとなるとまた一からとなります。
さらに、「こんなに労力をかけたのに・・・」と頭が切り替わらず新たな可能性を広い視野で探すことが難しくなります。まだ、以前の案にも可能性があるのではと固執してしまうなんてことも。
そうならないためには途中段階でもいいので提出してみましょう。もし、完璧主義が急には直せない人でも、「途中なのですが方向性はこれでいいですか?」と確認しながら行えば解決するはずです。
失敗のメリット③:革新的なアイデアが生まれる可能性がある
Googleでは90%以上失敗の可能性があるものでないとリスクをとれていない、チャレンジしていないと考えられるそうです。
普通の人が考えそうなことをやっても普通の結果しか得られないからです。
成功率90%のものに挑んでもそれをチャレンジとは呼びません。
ユニクロで有名なファーストリテイリングの柳井社長も同様の考えで1勝9敗という本をだしています。
この、他の人が挑戦しない事象に気付き、挑むことこそ革新的な考えにつながります。
WHY NOT YETを何度も確認することで少しずつ見えてくる可能性があります。というのも会社には「何となくだめ」とか「規定上できない」などの理由で誰も考えなくなる事象が多く存在します。
しかし、掘り下げていけば大した理由ではなかったり、当時、お偉いさんがダメっていったからとか、当時の規定上だめだったが業界の規定上すでに解決されていたなど出来るものが実はあったりします。
そういった部分をWHY NOT YETを使って掘り下げていきましょう。時には上司を超えて上層部や社長など自分では確認できない人へエスカレーションしてしまう可能性があります。
その場合はこれができればこんなメリットが得られるなどしっかり伝えることで上司から上層部へ、上層部から社長へ伝えやすくなります。
つまり真の成功を勝ち得やすくなるというとても大きな失敗のメリットが考えられます。
周りの人に理解してもらうために
失敗のメリットも理解できました。でも、周りの人に理解してもらえるかどうか・・・
たしかにそうですね。日本の企業の大半が失敗を悪いことだと考えてしまっているのが現状です。ですので、理解してもらえるように周りを巻き込みましょう。
どのようにして周りの人たちを巻き込めばよいか。
基本的には都度、共有すること、信頼度を上げることが大切です。
共有すること
先にこの仮説を検証するということを周りに伝えましょう。
この仮説の可能性やメリットも合わせて伝えることが大切です。
仮説が検証できなかった場合もその失敗から得たこと、また次の仮説についてもしっかりと立案して共有しましょう。
上司にはあらかじめこの仮説検証方法を伝えておきましょう。
最初の仮説は失敗する可能性があるもののそこからどんどん良い結果に近づく方法なので見守ってくださいと!
信頼度を上げる
信頼度を上げるには自身の努力を人に見てもらうことが大切です。
無骨な日本人はアピールが苦手です。露骨なのは逆効果ですがある程度人にみてもらえる程度には努力を表現していきましょう。
また、具体的な行動としては仮説の検証をスピード感をもって行うことが大切です。一生懸命作業を行っている人を悪くはみません。
さらに仮説の失敗から多くを学び、次の仮説がより良いものになっていることで信頼感はより良いものになるでしょう。
その結果、周りの人もこの人のためならとかこの人が言っていることならとついてきてくれる環境に近づきます。
結果が出ればなおさらです。
<本記事の出典>
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