デジタル・ミニマリスト的考えでデジタルを最適化!主体的な時間を作ろう
明日は大切なプレゼンではないんですか?
そうなんですけど、、ついアプリのゲームしたり、SNSチェックしたりしちゃうんですよね。よくないとはわかっているのですがどうしもやめられなくて・・・
様々なデジタルの進化によって生活が楽になっていますが楽しい分、自分では気付かないような弊害が生じているようですね。
依存症もその一つってことですよね。僕もそうなのかな・・・。
そうかもしれませんね。しかし依存症とはいかなくても、いろいろな弊害があったりします。本日はこの弊害に対処していかにデジタルと上手に付き合っていくかをデジタル・ミニマリストの観点で考えていきます。
デジタルツールに囲まれた生活のリスク
様々なデジタルツールの進化によって生活が楽になっている今日この頃。
もはやパソコンやスマートフォンは手放せないアイテムとなり、生活や仕事などにも多様性をもたらしてくれています。
一見デメリットなんて、目が悪くなるとか、直のコミュニケーションが減ったくらいでメリットのほうが大きいと感じている方がほとんどだと思います。
しかし、便利すぎる機器に囲まれているこの世界で実は私たちに様々な弊害が生じています。
その弊害は満たされすぎていることによって起こっているため、あまり自分では気付きにくい弊害であるということが恐ろしいのです!!
以下にご紹介します。
主体性を減らす原因になっている
ネットニュースの様々な情報や、SNSで飛び交う様々な意見は多様的で魅力的です。
ですが、多くの意見に触れることで自分の考え方が失われています。
以下のような経験はございませんか?
Case 1:情報を先に知っている場合の変化
芸能人の不倫報道
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最初は大した事件じゃないなと思う(自分自身の考え)
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ニュース報道やSNSで悪であると世間が騒ぎ出す
👇
やっぱりすごく悪いことだ!許せない!!(影響された考え)
それは、簡単に言えば流されるということなのですが、SNSから最新情報を得る方も多いと思います。
この場合、SNSなどからすでに悪であるという入り口で情報が入ってきた場合、
Case 2:情報をデジタルツールで初めて知る場合
芸能人の不倫報道をSNSで悪であると世間が騒いでいるのを知る
👇
フォローしているあの人も叩いているんだから相当悪いことだ!許せない!!(影響された考え)
というように、自分で考える前に流される方向に考えをもっていかれていることすらあるわけです。
そうなると自分で考えて決めることは少なくなります。
情報操作的にこれらを行おうとする人に動かされていることもありますが、上記のように多数の意見や強い意見に流されてしまうことも多いのではないでしょうか。
不安なときは、自分で考える前に投稿してフォロワーの意見を聞いたり、ググってみたりすることができる世の中はとても便利です。
しかし、こういったことが日常になると自分で考える機会が減り、主体性や個性が失われてしまうということは想像できると思います。
時間を奪われる
どうでもよいネットニュースや、SNSの更新情報など、時間があったらついつい見てしまうという方は少なくないと思います。
ゲームアプリをダウンロードしてしまうとなかなか抜けられなくなってしまうこともあるでしょう。
しかしどこまでがあなたにメリットを与えてくれているでしょうか。
楽しいと思えたり、情報を得たりするメリットがあればまだよいですが、
投稿によって嫌な気分にさせられたり、ゲームに不毛さを感じながら行ったりすることもあると思います。
そうなると、何も得られるものがない時間になってしまいます。
人間はそれぞれ平等に24時間という時間を持っていますが、
これらの資産ともいえる時間を、見ても更新されてなかったり、興味ないニュースであったりに奪われているのです。
正論ではなんとなく理解されていると思います。
これらの時間を何かに費やすことができれば新しい何かにチャレンジできるはずですよね。
コントロールしきれない
多くの人は、少しでもアプリなどデジタルツールにメリットがありそうなら使ってみようとします。
「使わないと置いていかれる」、「役立ちそうな情報を見逃す可能性がある」と考えて取り入れるわけですね。
しかし、それらのツールを本当に使いこなせていますか?
ツールが多くなればなるほど、購入費用や通信費などの金銭的コストがかかってくるでしょう。
またその新しいツールを
「買ってしまったのだから」というサンクコストバイアスがかかったり、
興味はあまりないが周りで流行っているからやってみる
など手を出したりなどそのツールを最大限に生かしきれないこともあるでしょう。
複数の情報やツールがある世の中で取捨選択が下手になっている可能性があります。
ただこの取捨選択をできなくしている背景にはSNSやゲームなどの作成者側の思惑もあります。
作成側は、利用者に故意に中毒性を植え付けることを考えて作成しています。それを使えば使うほど、開発者や提供者が儲かるからですね。
つまりデジタルテクノロジー側に操作されている現状ともいえます。
まんまとそれに引っかかっていると思うとなんか悔しいですね。
疲弊していく
目ですか?
目もですが、精神的な疲労が蓄積されていきます。
流行に追いつこうとしたり、ずっとSNSを見たりする生活がずっと続くと思いますか。
ずっと続くことを求めますか。
情報や流行を追いかけ続ける生活は人によってそれぞれかもしれませんが
若いうちはしていたことをなかなか年をとっていくとできなくなりますし、しなくてもよくなります。
学生時代は遅れているとグループから外されるということもあったかもしれませんが、もはや大人になればそんなこともないでしょう。
あったとしてもそういうコミュニティにいるとそれこそ精神的に疲労がたまるはずです。
これらのデメリットを解消するヒントがデジタル・ミニマリストの考え方にあります。
デジタル・ミニマリストとは
デジタル・ミニマリズムとは、自分が重きを置いていることがらにプラスになるか否かを基準に、厳選した一握りのツールの最適化を図り、オンラインで費やす時間はそれだけに集中するという考え方です。
そして、他のものは惜しまず手放すようなテクノロジー利用の哲学です。
デジタル・ミニマリストの基本的な考え方は以下の通りです。
デジタル・ミニマリズム3原則
✔ 人生を充実させる確実なことがらしか採用しない
✔ 時間を無駄なことに奪われる方が問題だと感じている
✔ 大事なことから逆算して日々の行動を決める哲学
デジタル・ミニマリストの考え方としては、
時間=価値ある資産
であると考えることを前提に置いています。
そしてその時間という資産をいかに払うべきかどうかという費用対効果を意識しています。
多くの人は、少しでもメリットがありそうなら使ってみようと考えますが(デジタルマキシマリスト的な考え)、
デジタル・ミニマリストは新しいデジタルツールが登場したとき、わずかな利益しか得られないと判断したら手を出しません。
自分の目標を達成するために、そのデジタルツールの使用が最善であると判断したときのみにそれを使用します。
価値ある時間が、多くのアプリやデバイスによる一つ一つの小さなメリットの総和によって埋め尽くされてしまうのはこの考えにおいて大きなデメリットになってしまうわけです。
時間=価値ある資産である
金銭的な価値を時間的価値に置き換えてみましょう。
通常の経済学ではそれを得るために費やす費用などに目を向けますが、
ソローの経済学を参考に、
コスト=短期的、長期的にみた費やす生活の総量に目を向けます。
(例)家を買うとき
●通常の経済学
ローンを組んでそれを換算していくのに何年かかるか計算
●ソローの経済学
ローンへの心労の種、体調などの維持費、家を買うのに考える工程や夫婦での希望のすり合わせ、喧嘩など色々コストでは計り知れないものを計算する
その他にも、街まで徒歩で行けば車で行くよりも時間がかかるというのが普通の考えですが、
車を購入するまでの金額やどんな車を買うかなどを考える時間
と比べると、人生でその街に行くために使用する時間はおそらく徒歩のほうが短い場合が多いでしょう。
ここまで深く考える必要はありませんが、テクノロジーの選択に応用すると、
✔ ツールを選択する時間
✔ (必要な場合)家族や周囲に購入の許可を得る時間
✔ ツールの使用に慣れるまでの時間
✔ そのツールによって奪われる今までの生活時間
✔ そのツールによって目標到達を短縮できる時間
など、背景にある事象についても考えてみるとよいでしょう。
また時間の作り方については過去記事をご参照いただけますと幸いです。
費用対効果を考える:メリットの最適化
そのツールを使うと決めたらメリットを最適化できるような利用法を試行錯誤していきます。
この考えのために農業でよく利用する収穫逓減という考え方を用います。
使用するデジタルツールを考えるに、厳選したり、使用したりするプロセスは、最初は得られるメリットが大きいが、限界に近づくにつれて増加率は下がります。
RPGのレベル上げみたいなもんですかね。最初の方は経験値少しでレベルが上がりますが、後半は必要な経験値が増えてなかなかレベルあがらないんですよね。
生産曲線の右肩上がりの部分を最大限に活用することを意識していきましょう。
新しく取り入れるツールをしっかりと見定めることができれば、アグレッシブに最適化することができます。
そのデジタルツールを使うと決めたら固執したり、逆にすぐ見切るようなことはやめましょう。
また、そのツールを使用すると決断を下す時は、それがもたらす結果よりも確たる信念をもって決断したかということを重点におきましょう
意図や信念は利便性に勝ります!
自分のことを自分で決めたのだという自己肯定感を得ることができます。
そして自己コントロール感を得ることで、幸福感を得ることにつながっていきます。
◆デジタル・ミニマリズムのメリット
✔ 自分の大事な目標を後押しする特定のテクノロジーのみに囲まれている
✔ 新たなテクノロジーと自覚的に関われる。テクノロジー側に操作されない
✔ 不可欠ではないデジタルアプリのメリットの総計と時間というコストの比較
やってみようデジタル片付け
完全なるデジタル・ミニマリストになる必要はありませんが、テクノロジーを主体的に利用でき、価値ある時間に注力できると思えば少し考えに共感できるのではないでしょうか。
そこで、デジタル片付けを試してみませんか?
これは特定の期間、不要なテクノロジーから少し距離を置いて、その間に自分に大切な活動や行動を探して発見し置き換えちゃおうというものです。
具体的には、
●Step 1
1カ月のリセット期間を定め、その間に必ずしも生活に必要でないSNSやゲームなどのテクノロジーを休止します。
●Step 2
その1カ月のうちに楽しくてやりがいのある活動や行動を新しく探したり発見して取り組んでみましょう。
●Step 3
1カ月のリセット期間がおわったら、休止していたテクノロジーを再導入してみましょう。
そしてその再導入した一つ一つのテクノロジーについて自分の生活にどのようなメリットがあるかそのメリットを最大化するにはどう利用するか検討し、いらないものは永久に捨ててしまいましょう。
デジタル片付けは長年溜め込んできた注意を逸らすツールや悪癖をよぶ行為を処分し、その代わりにより主体的な行為を最適化した状態で呼び戻して、大事なことを中心に据え直すことを目的としています。
意識としてはデトックスとして参加するのではなく、生活を一新する目的で行ってみましょう。
◉こんな方におすすめ
✔ 大切な試験や大会が近づいていて練習の時間が欲しい
✔ 仕事に集中したい
✔ 空いた時間で子供にもっと向き合いたい
✔ 自分を変えたいと思っている
デジタル片付けの詳細について以下にご紹介します
Step 1:テクノロジー利用ルールを決める
まず、テレビやゲームも含め必須ではないテクノロジーを削除しましょう。
必須であるかどうかの基準は、
「一時的ではあっても排除してしまうと仕事やプライベートの日常生活に支障が生じるか生じないか」
という考えで行いましょう。
ここで便利と必須を混同しないよう意識しましょう。
でもいきなり、必須じゃないものは全部削除って厳しすぎませんか。
そういう方は自分の中の運用ルールを設けてみましょう。
上記のように、「いつ」、「どのように」使うか具体的に定めておくことで、必要なときには使えるが、普段から無制限にアクセスすることを防ぐことができます。
また、すぐにアクセスできる環境から離れることで、
目的の達成意識が高まったり、
アクセスするのが面倒な状況になったり、
することで不要なテクノロジーからどんどん距離を置くことができます。
ただし、運用規定が多すぎるとデジタル片付けが頓挫しがちなので数個に限定しましょう。
そして、運用ルールは決まったら書き出して目に見えるところに置いておきましょう。
リセット期間中にやっていいこととダメなことの線引きを明確にしておくことが大切です。
Step2:運用ルールに従い1カ月間過ごす
運用ルールが決まったらルールに従い1カ月間過ごしてみましょう。
不快な感覚は最初の1週間から2週間は地獄かもしれませんが頑張って乗り越えてみましょう。
2週間もすれば慣れてくる方が多いです。
その期間中に、
デジタル以外の楽しいと思えること、大事だと思えること、
を発見してみましょう。
この期間は少しでも興味あることには積極的に飛び込んでみることが大切です。
例えば、
✔ 最近会っていない友人に会いに行く
✔ 運動を始めてみる、ジムに通ってみる
✔ 家族と過ごす時間を大切にする、子供と遊ぶ時間や家事の時間にする
✔ 習い事をする、資格の勉強をする
✔ セミナーに通ってみる
など、
少しでもやってみたいことや、将来なりたい自分に近づける行動などを積極的行ってみましょう。
これはStep 3に入る前に見つけておくことが重要です。
それがもとあったデジタルの部分にとって変わると完璧です。
また新たな楽しみを見つけることで、デジタルツール再利用の新たな基準になるかもしれません。
その新たな行動を達成する目的で新たなデジタルツールを選ぶことができるわけです。
Step 3:テクノロジー再選考
ここで、リセット期間が終了しますので、削除していたアプリを再選考し、必要なもののみ以下選考基準をもとに再導入しましょう。
この基準は新しいデジタルツールを見つけて導入する際にも、また次の機会にデジタル片付けを行う際にも使うことができます。
リセットされた状態で意識的に再構築していきましょう。
使用するか悩んでいるデジタルツール一つ一つを3つの選考基準に照らし合わせてみましょう。
このデジタル片付けにより、あなたを囲むデジタルツールが大事な目標をくじくのではなく後押しするために使われます。
ここまで完璧にすることができればデジタル・ミニマリストと名乗ってもいいくらいかもしれません。
最初から完璧にデジタル片付けをこなすのはハードルが高いかもなぁ・・・
そうですね。
ゆるく何回か行っていくと少しずつ無駄なツールが減っていってよいです。
まずは、質の低い余暇活動をする時間を決めておくなど軽い設定から行ってみましょう。
<本記事の出典>
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