5w1hを使って企画してみよう

社会人の基礎力ハック

ふと訪れた喫茶スライドのマスターにプレゼンの極意について教えてもらうことになった製薬会社営業(MR)の会社員Yという設定でやっています。

会社員Y
会社員Y

はぁ〜企画が決まらない。企画とか考えるの苦手だなぁ。

Sマスター
Sマスター

たしかに日々の仕事の中でDOで行っていることを変革するのは難しいことですよね。そういうことでしたら、5W1Hで考えてみるというのは如何でしょう。

会社員Y
会社員Y

それって英語の基礎のやつですよね。
WHAT,WHERE,WHO,WHAT,WHENあとはHOWでしたっけ。

Sマスター
Sマスター

そうです。この5W1Hという問いは企画を考える際の基本的な考え方なので身に着けておくことに越したことはないです。今回はこの5W1Hを用いて企画を考えてみましょう。

5W1Hを用いて考える

企画を考えてみようといざ思っても、なかなか何からすればいいのか思いつかないものです。

明らかに問題点がわかるようなものをのぞき、今もまあまあだがよりよくすることを考えるのにはとっかかりが必要です。

そういったとっかかりを考えるために必要な考え方として5W1Hの考え方が有効です。

また、企画をいざ考えてプレゼンなどを行っても、発表の場で想定外の指摘をうけたり質問をされ頭が真っ白なんてことを経験したことがある方もいらっしゃると思います。

そこでも5W1Hを用いることで限りなくぬけもれを想定・準備することができます。

以下ではこの5W1Hとその問いで導き出せることをご紹介します。

WHY なぜ?

Whyの問いで導き出せること

●目的 ●ゴール ●理想像 ●ねらい ●価値 ●意義 ●背景 ●理由 ●原因 ●本質 ●心 ●見えにくいモノ

WHY、なぜ?という問いは、

そもそもなんのために

という目的・本質を考えるために用います。

初めにこれを考えて動かないと全く違う方向に進んでしまうことだってあるわけです。

例えば上司に、この資料をまとめといてくれと言われた時

(自分)上司がじっくり検討しやすいように ☞ 網羅的に資料をまとめた
(上司)短時間で判断するために ☞ 情報を端的にまとめてほしかった

というように、目的が明確でないと間違った方向に進んでしまうわけです。

そうならないために、そのお願いの本質を理解するということが大切です。

そしてWhyを用いるとその本質にたどりつきやすくなります。

上記の例でも、上司に資料をまとめといてと相談を受けた際に、WHYつまり、どんな目的でまとめるのかと確認することで方向性のずれは解消されます。

本質を、本質として探すのはとても苦労することですが、このWHYが有れば探しやすくなります。

本質を理解するためにはそのための問いが重要になるからです。

✔ なぜこうなのか、

✔ なぜこうしないのか、

と深堀りすればするほど深層を掘り当てることができます。

where どこで?

Whereの問いで導き出せること

●場所 ●位置 ●場面 ●市場 ●チャネル ●サイトなど

真っ先に思い浮かぶのは開催場所などですが、そのほかにも

✔ どんな市場で戦略を練るか、

✔ 自社の位置付けはどこか、

✔ どんな状況で戦うか

など、WHEREを使うとさまざまな場面を想定することに役立ちます。

説得やプレゼンの際の、根拠として肉付けするときに用いましょう。

WHAT なに?

Whatの問いで導き出せること

●内容 ●テーマ ●やること ●対象 ●モノ ●見えやすいモノなど

WHAT 何を?という問いは簡単そうで場合によっては難しいものです。

具体的なテーマなどが明らかなものではそればかりを考えやすいのに、

具体的な検討事項がないとなかなか思い浮かばない特殊なものです。

WHATから考え始めてしまうケースも多いため、企画を行ってみたけれど、結果を得られなかったなどのムダが生じる場合があります。

WHATを考える前提として、必ずWHYを用いて考えた後にしましょう。

WHO だれが?だれに?だれと?

Whoの問いで導き出せること

●ターゲット ●得意先 ●グループ ●役職 ●人数 ●パートナー ●働きかける相手 ●働き手 ●担当者 ●顧客市場

WHO だれ?という問いについてはその次の送り仮名で汎用性が出てまいります。

だれに? ☞ ターゲット

だれが? ☞ 担当者

だれと? ☞ パートナー

という感じです。

WHERE同様、説得やプレゼンの際の、根拠として肉付けするときに用いましょう。

WHEN いつ?いつから?いつまでに?どんなプロセスで?

WHENの問いで導き出せること

●時間 ●時期 ●スケジュール ●納期 ●頻度 ●スピード ●経緯

いつといわれると真っ先に思い浮かぶのはスケジュールや納期などかと思います。

何か企画する際には絶対に必要なものではありますが、疑問視をしなくてもすでに必須の項目なのででているものにはなると思います。

基本的には納期ありきとなると良い企画を考える障壁になりかねませんので、必ず他の4つのWを行ったのちに考えるようにしましょう。

HOW どうやって?

HOWの問いで導き出せること

●手段 ●方法 ●段取り ●事例 ●状態

方法などを導き出せるので必須の内容なのは間違いありません。

特に、5W1Hのなかで最も具体的な内容になります。

そのためHOWから考えだしてしまうと視野が狭くなり、目先の目標達成にしか行きつきません。

大きく考えるには抽象的な内容から具体的な内容に落とし込むほうが良いとされています。

5Wを考えてから行うようにすることで抽象的な客観視点から考えることができますので、背景・目的を考えた後にHOWを考えるようにしましょう。

5W1Hを用いて考える順序

WHYをまずは考える必要があります。

どんな目的で行うのかがないと内容に一貫性がないためです。

その次に考えるのがWHAT、その目的のために何をしていけばいいのか。

その背景やターゲットとして肉付けをするためにWHEREWHOを使います。背景や根拠の有無で聴き手側の納得感というものは大きく異なりますし、働きかける先が異なっていると話になりません。

納期がある場合はWHENから考えても良いかもしれませんが、スケジュールを立てる場合はまず上の4つのWを考えてから検討しましょう。

スケジュールは具体的に落とし込むのが難しい作業です。その工程にどれくらいの時間かかるのかなどは何をするのかが定まっていないと作成することはできません。

そしてそれらが決定したらHOWどのように進めていくのかを考えていくというのが基本的な考え方になろうと思います。

もちろん、場面や考え方によっては考える順序も異なってきますのでフレキシブルにご対応ください。

ただ、WHYについては基本的に初めに考えるようにしましょう。

本質から外れないために軸となる考えを持つためにもWHYは絶対に必要です。

革新的なアイデアを考えるためのヒント

既存のアイデアが根付いていれば根付いているほど革新的なアイデアを考えるのは難しいです。

こういう時にどうやって革新的な考えを行うのか。

これは、思い切り逆を考えてみるという方法も一つです。

まずは現状分析を行います。

そしてそれの反対になる言葉を5W1Hの観点で考えて見るのです。

まずは

✔ ありえない

✔ 費用が掛かりすぎる

などの概念はなしにとりあえず書き出してみましょう。

先入観からいかに外れるかがポイントです。

性能や価値といった部分から考えがちですが、そのほかにも差別化できる方法は沢山あります。

ほかの成功例を調べてみるのもよいでしょう。

<本記事の出典>

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