しなやかなマインドセットになるために!
同期は出世していくのに自分は・・・やっぱりもって生まれた才能って大きいですよね。
能力は変わらないものだと思いますか?
一定までは変わるんでしょうけど、それ以上は才能じゃないですか?運動も仕事も勉強も。。
成長の度合いは異なるかもしれませんが、成功していく人にはその人の努力あってこそです。努力をどのように受け取るかというマインドセットがいかに成長に影響してくるかということを本日はお伝えさせていただきます。
マインドセットとは
マインドセットとは心のあり方のことを言います。自分の性格だと思っているものの多くはこのマインドセットだったりします。
このマインドセットは硬直マインドセットとしなやかなマインドセットに分かれます。
硬直マインドセットとは、人間の能力には限界があり、それ以上伸びないと考えるマインドセット、
しなやかなマインドセットとは、人間の能力は無限でいかようにも成長できるというマインドセットのことです。
いうまでもなくしなやかなマインドセットのほうが成長できるだろうことは想像がつくと思います。
では実際に、人は成長し続けることができるのでしょうか。
例えば、私の小さな頃は、
体の柔らかさ(柔軟)は大人になってからは変わらない
脳の大きさは変わらない
高齢になると筋肉は衰えていくばかり・・・
など、以前は変わらないといわれていたものも努力次第で覆されている世の中です。
今、できないといわれていることもできるといわれる世の中になるのを信じてマインドセットを変化させてみませんか?
マインドセットの存在を知ることはとても価値があり、今の自分を変えていけるかもしれないですよ。
硬直マインドセット
硬直マインドセットとは、人は変わらないと考えるマインドセットのことです。
あなたは他人が成功しているのを見たときどのように考えますか?
もとから頭がよかったから?
身体能力が優れているから?
外見が良いから?
お金持ちだから?高学歴だから?
このような考えの人は、現在硬直マインドセットをお持ちの方々です。
硬直マインドセットの方々の考え方の特徴を以下にご紹介します。自分が硬直マインドセットになっていないか確認してみましょう。
人の評価や、品定めばかりする
「現状の能力」で他人を評価し、媚びへつらったり、さげすんだりしてしまう。
同窓会で自分より上、下などと考えてしまう人。自分の成績などで現状の順位ばかり気にしてしまう。
☞根本的な人の良いところをみつけたり、吸収しようという考えがない
自分の考えに間違えがないと考えを持っている
立場が上の人に多い。自分より劣っていると考える人の意見は取り入れない。
自分の考えの自信を疑わない。
☞フレキシブルな考えを持てない。インプットが少ないので、それ以上成長できない
ずっと自信が持てない、自分はこんなものだと考える
自身がない人が陥る考え方。人の意見や提案も自分には難しい、できないと考えチャレンジしない
☞新しいことをしないので成長しない。
悪い評価をされること、批判されることが怖い
自分の価値が下がることばかりを恐れる。そのため新しい行動などのチャレンジをしない、失敗しないようにということばかり考える
☞新しいことをしないので成長しない。失敗を隠したり、認めないので最も成長できるチャンスを生かせない。場当たり的な解決策ばかりを行う。
能力の(良い)評価が嬉しい
現状の能力がすべてなので、その能力を評価されることは最も喜ばしい。特別な才能を評価されることが優越感につながる。
☞現状に満足し、努力を嫌うため成長しない。
人前では偽りの自分。ありのままの自分を晒せない
自分がここまでの人間であるという底を人に知られるのが怖く恥ずかしい。
そのため自分を大きくみせようとしてしまう。
☞素直で誠実になれない。失敗を隠したり、認めないので最も成長できるチャンスを生かせない。
勝ちや成功にこだわる
結果の良し悪しにばかり目が向き、プロセスを省みない。
☞現状ばかりに意識があり、過去や未来に目がいかないため成長しない。
挫折しやすい
自分の能力で達成できなかったり、その能力が衰えたりすると挫折してしまう。
☞現状より伸びるという考えがない。立ち直ろうという努力を無駄だと考えてしまい行わない。
努力はかっこわるい
できる人の場合は努力なんてかっこわるいと考える。
できない人はやっても無駄だと考える。
本気で努力してもできなかった=才能がない=自分の価値を下げると考える。
☞現状に満足し、努力を嫌うため成長しない。
しなやかなマインドセット
しなやかなマインドセットとは、人は変われると考えるマインドセットのことです。
しなやかなマインドセットの方は、他人が成功しているのを見たときこのように考えるようです。
どれくらい努力したんだろう。
自分はどうすれば彼のようになれるだろう。
話を聞いてみたい。
成功者の背景にあるものに目を向けたり、建設的に自分が成長するために考えを巡らせます。
しなやかなマインドセットの方々の考え方を以下にご紹介します。
努力はかっこいい・楽しいこと
今の自分に限界を設定していないため、何者にもなれると信じて行動することができる。
今の自分に足りないものを吸収して成長することに楽しみを見出し、努力しようという意識をもって生活する。努力することをかっこいい、楽しいと考えることができる。
☞努力すること・成長することを楽しむことができる
チャレンジ精神が高い
失敗は今の自分では達成できなかった壁と考え、成長の糧にできる。
そのため、自分の成長につながるならば新たな挑戦に臆することなくチャレンジすることができる。
☞新たな経験を積極的に行うため成長につながる
レジリエンスが高まる(挫折からの立ち直りが早い)
挫折しても、その理由などを考え成長につなげようと考えるので挫折からもすぐに立ち直りことができる。
☞逃避したり、悲観的にならず、しっかりと原因分析などを行い成長できる
事実ベースで考える
要らぬ心配や不安に苛まれない
☞建設的な解決策を考えることができる。
成長することにこだわる
自分を成長させることに価値を感じるため、成長できる場、事象に積極的になる。
現状の評価に意識しすぎず、理想の自分像に近づけることに努力するので、成長し続ける
☞トラブルが学習や建設的行動に向けられる。どうすれば自分を向上させることができるか考え続ける。
周りの人へ良い影響を与える
困っている人や、部下、子供などに対して現状だけを評価せず、その人はどうすれば変わることができるのかをアドバイスできる。
☞しなやかなマインドセットを共有することで相手のマインドセットを変化させることもできる。
ありのままの自分をさらすことができる
現状の評価や、人の目よりも成長できることに重きを置くため、今の自分を評価されることに不安がない。●年後の自分は変わっていると考えている。そのため成長のために行う行動に対して恥ずかしいという想いが少ない。
☞わからないことはそのままにせず、わからないから教えて欲しいという意識を持っている。
しなやかなマインドセットになるためには
硬直マインドセットとしなやかなマインドセットの考え方について上記に記載させていただきましたが、あなたはどちらになりたいですか?
聞くまでもなく大半の方はしなやかなマインドセットになりたいと考えると思います。
実際、人にはある分野では硬直マインドセットだが、ある分野ではしなやかなマインドセットというようにしなやかなマインドセットと硬直マインドセットが共存しています。
その中で、自分が成長したいと考える分野においてしなやかなマインドセットになればよいです。
では、どのように硬直マインドセットからしなやかなマインドセットに変化できるのでしょうか。
その方法について以下に紹介いたします。
2つのマインドセットの違いを意識する
硬直マインドセットとしなやかなマインドセットの特徴を上記に列挙しましたが、その特徴を知るだけで、今、硬直マインドセットに陥っているなといったことが理解でき、方向転換できます。
せっかくしなやかなマインドセットに変化できても、一時的ですぐに硬直マインドセットに戻ってしまうということもあります。継続して意識し続けることが大切です。
しなやかなマインドセットの人に影響される
あなたが尊敬する人を観察して、その中でしなやかなマインドセットの人がいればその人を観察したり、行動を共にしたり相談したりしてみましょう。
そういう人がいない場合はしなやかなマインドセットの偉人伝を読んだり、憧れの人ならどのように考えるかと意識してみたりすることで行動を整えていきましょう。
一日の変化を日記に書く
その日の始めに、何か変わりたいことを一つ考えてみましょう。
そしてその日の夜にそのことについて変わることができたか振り返ってみましょう。
一日一つ変化していけば100日後には100個分以前より良い自分になれているはず。
楽しくやっていたことを思い出す
なかなか打破できないような困難な壁というのは最初のころには現れないと思います。
最初のころは少しづつ学んでできるようになることに楽しみも感じられるはずです。
困難な壁に立ち向かうときはそんな楽しかった状況を思い出し、その延長なのだと理解することで高い壁も低く感じられるようになる
困難は楽しいものだと意識する
なかなか困難や失敗を楽しいものだと最初から理解することは難しいです。
しかし、まずはその失敗を辛くても一つ乗り越えてみよう。
そして乗り越えたときにそれをお祝いしてみましょう。
その成功体験が次からの困難を楽しく感じさせてくれるはずです。
成長に目を向ける
しなやかなマインドセットの人は自分が向上しているかどうかに人生の重きを置いています。
以前出来なかったことができるようになるということはとても嬉しいことですよね。
結果を意識しすぎないことが大切です。
成長という目線ですべての物事を考えることを意識しよう。
現状何かない場合でも、つらい経験を思い出し、しなやかなマインドセットの人はどう考えるか考えてみて、その体験から何を学んだのかを考える。それを成長に結びつけることができるかなど連想してみるのもよいでしょう。
少しでも興味のあることに挑戦してみる
少しでもやってみたいと思えることがあれば挑戦してみましょう。
レベル90が91になる道のりよりもレベル1が10になる道のりの方が経験値が少なくてもわかりやすく成長できます。
気分が落ち込んだらその原因を考えてみる
気分が落ち込んだ時、硬直マインドセットの人は他人や環境のせいにしがちです。
自分の気持ちに素直になり、その中で自分に改善できることがないか考えてみましょう。
そこに成長の種が落ちていると考えると、落ち込んだ気分も回復するはずです。
過ちを認める
硬直マインドセットに陥っている場合、過ちを認めることは自分の価値を下げることになるため素直に認めることができません。
しかし、過ちや失敗から得られる経験が普通の行動よりも大きいことは言うまでもないですよね。
成長のチャンスと考えて認め生かすことを考えよう。
人の意見を取り入れる
硬直マインドセットに陥っている場合、自分の意見が正しいと過信してしまったり、逆にそんなこといわれても変わらないよと投げやりになったりしてしまいます。
もし上記のように考えてしまってもまずはアドバイス通りやってみましょう。
自分がしていないことをしてみることで広がる世界があります。
しなやかなマインドセットにさせるには
自分がしなやかなマインドセットになれば、他の人にも派生していきます。
そして、その周りの影響されたしなやかなマインドセットの人が、自分の硬直マインドセットの部分を変化させてくれるという良いサイクルが回るととても良い環境になります。
自分の子供や部下など成長してほしい人はもちろん、奥さんや同僚・上司にも影響があればとても幸せなことだと思います。
やればできるを口癖にする
挫折している人や、失敗して落ち込んでいる人の話をしっかりと聞いてあげて、やればできるということをしっかりと伝えましょう。
訓練をあまり受けなくてもできてしまう人がいるが、それは訓練してもできないということを言っているわけではないです。
筋トレと同じく使えば使うほどスキルはアップします。
時間はかかっても絶対にできると伝え、そのプロセスを考えてあげましょう。
また、すでにしなやかなマインドセットで経験して成功例があれば考え方を含め伝えてあげると分かりやすいです。
現状の成績評価をしない
硬直マインドセットの人は評価に一喜一憂します。ですが大概の場合それで終わりではありません。
なので、現状の成績もこれは過程であると理解させて、次に何をすればさらに成長できるかを考えてみましょう。
悪い成績だったとしても、それは成長の糧になると伝えましょう。
成長への関心を伝える
頭の良さを褒めるより、努力や過程、成し遂げたことを褒めたほうが子供の成績が向上したという有名な研究があります。
結果よりも過程や、どういう工夫をしたのかなどを聞いてあげることで学ぶこと、成長が楽しく感じるようになります。
なので、子供や部下などしなやかなマインドセットになってほしい人たちには、「私はあなたたちの”成長”に関心がある」と伝え、その成長について話し合える場などを設けるとよいでしょう。
失敗したらそこから何を学ぶかを考える
失敗した人を励ますのは簡単です。
でも本当にその人のことを考えるなら、予防策や反省を促すことも大切です。
建設的な批判をし、どうすればこの失敗を改善できるかを考えていきましょう。
こちらの理想像をあてはめない
人はステレオタイプに自分を当てはめてしまうという行動原理があるようです。
賢い子、優しい子などの良いレッテルは一見良いように感じますが、その人がそのレッテルからはずれてはならないというプレッシャーを感じたり、そう見えるように取り繕ってしまう可能性があります。
ネガティブなレッテルは間違ったら人を死に追いやってしまう可能性すらあるものです。
注意しましょう。
<本記事の出典>
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