ふと訪れた喫茶スライドのマスターにプレゼンの極意について教えてもらうことになった製薬会社営業(MR)の会社員Yという設定でやっています。
よーしスライド作成を始めるぞ!題名決めて、目次作って・・・
Yさん、一旦ストップです。いきなり作成を始めるのですか?
いきなりって、校正はすでに考えてますから大丈夫ですよ
そうではなくて、スライドマスターの設定から行わないのですか?
スライドマスター・・・?
そうです。スライドマスターで設定しておけば、いちいちフォントの種類やサイズ、段落のマークなどを替えたり、ページ数を入れたりする必要もございません。もちろんデザインも最初に設定しておけばOKです。
つまり、最初にスライドマスターを設定することで、時間短縮にもつながるし、校正で悩む労力もなくなるということですよね。
そのとおりです。今回は私のおすすめの設定を順を追ってご紹介させていただきますね。
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スライドサイズを設定する
スライドサイズの設定方法は以下のとおりです。
■ スライドサイズの設定方法
①デザインタブ>スライドのサイズ
②標準(4:3)かワイドサイズ(16:9)を選択。その他の設定であれば「ユーザー設定のスライドサイズ」をクリック
※その他の設定の場合(ユーザー設定のスライドサイズの設定)
「ユーザー設定のスライドサイズ」をクリックしスライドのサイズウインドウから操作
◉ スライドのサイズ指定
A4・バナー・16:10などの規定値を設定可能
◉ 幅・高さ
数値を入力してサイズの指定が可能
◉ スライド開始番号
1以外から開始させたい場合に設定
◉ 印刷の向き
スライドやノートの縦横を設定可能
スライドサイズについては以下リンクに詳しく記載しているのでご参照ください。
デザインを選ぶ
デザインは以下よりテーマ・配色・フォントを設定していきましょう。
テーマはもとからあるテンプレートを選択してもよいですし、自作いただいたものをご使用いただいても結構です。自作テーマを作成した際は現在のテーマを保存より保存すれば今後使用していけます。
今後使用する場合はテーマの参照よりMicrosoft Officeテーマのデータで保存していれば呼び出すことが可能です。
フォントの設定については以下リンクに詳しく記載しているのでご参照ください。
配色の登録方法は以下の通りです。
■ 配色の登録方法
① 「最近使用した色」を何かの図形に使用する
② その図形を選択した状態で図形の塗りつぶし>その他の色を選択
③ 気に入ったカラーモデル (基本的RGBで)赤緑青の数値をメモしておく
④ デザインタブ
⑤ バリエーションの右下▼をクリック
⑥ 配色にカーソルを合わせるとでてくるウインドウの下側 色のカスタマイズを選択
⑦ 新しい配色パターンの作成ウインドウにて各種カラーの変更を行う
⑧ わかりやすい名前つけて保存をクリック
配色の設定については以下リンクに詳しく記載しているのでご参照ください。
要らないレイアウトを削除する
スライドマスターを開くと左側に1スライドマスターとそれに紐付く11のレイアウトが元から表示されます。ただ、11レイアウトがあるものの人によって使用するレイアウトは限られますので、不要だと思ったレイアウトは削除しましょう。
タイトル・セクションを除き、3枚以上使うようなスライド以外はレイアウトとして残しておく必要はあまりないので削除してしまいましょう。
私は最低タイトルスライド、タイトルとコンテンツ、セクション見出しの3つだけで十分だと思っています。タイトルのみ、白紙についても使用することはあるので残してもよいと思いますが「タイトルとコンテンツ」からも作成可能なので使用頻度が多くなければなくてもよいですよね。
私も縦書きとか2分括のレイアウトは確かにあまり使用しないですね。
レイアウトの整理
レイアウトにはタイトル・テキスト・日付・スライド番号・フッターがあり、場合によっては必要なものとそうでないものがあります。伝えたい情報以外の不要な情報はできるだけ省くようにしましょう。
確かに日付やフッター、スライド番号はなくてもいいですもんね。
そうですね。フッターについてはcopyrightや社外秘などを記載する場合には利用すれば良いと思います。
また、日付やフッター、スライド番号について必要な場合はテーマスライドマスターとレイアウトそれぞれに表示した状態で、マスターを閉じた後、挿入タブのテキストグループにある各項目を追加しないと表示されないので注意しましょう。
<挿入タブ>
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スライド番号を追加したい場合はこちらの記事を参考にしてください。
タイトルやプレースホルダーのフォントサイズ設定
フォントの種類はデザインで選択したと思いますが、フォントサイズやタイトルフォントの加工なども忘れずに行いましょう。
各ページでタイトルのフォントサイズが違っていたり、太字と通常のフォントが入り乱れていたりするとページ毎にズレが生じてかっこわるいのでできる限り同じ設定で表示させましょう。
あくまで私の考えですが、基本的にはフォントサイズは以下のように設定すればよいと思います。
◉タイトル :36ポイント以上、太字orワードアート
◉見出し :28ポイント以上
◉太字・本文:最低20ポイント以上(出来るだけ小さい文字は避けましょう。)
プロジェクターのサイズなどに影響するので、可能であれば表示してみて席の一番後ろの人でも読めるサイズか確認するのが理想です。
タイトルスライド・セクション見出しのレイアウトのフォントサイズについても設定しましょう。
プレースホルダー内の設定
マスターのテキストのうち第4・5レベルなど必要ないものは削除し、箇条書きのマークを設定しましょう。
箇条書きの設定方法は以下の通りです。
■箇条書きの設定方法
①プレースホルダーの設定したい行にカーソルを置く
②ホームタブ>段落グループの箇条書きを選択
③デフォルトで選択できるものでよければ好みのものを選択
※デフォルト以外から選択したい場合
「箇条書きと段落番号」を選択し「箇条書きの設定方法」ウインドウで操作をおこないましょう。
◉サイズ:選択した図形のサイズを拡大・縮小できる
◉色:選択した図形のカラーを変更することができる。
◉図:ご自身のPC内やオンライン画像を選択することができる
◉ユーザー設定:特殊記号など様々な図形を選択することができる
スライドマスターを閉じて文字を入力してみよう
設定はこれで完了ですが、実際に文字などを入力して試してみましょう。
不自然なところがあれば早めに直してしまえばよいです。
タイトルが思った以上に長く1行に収まらないときはタイトルのフォントをマスターから修正したり、箇条書きの図形のサイズが大きいとき箇条書きの設定方法ウインドウのサイズから修正したりなど調整してください。
都度修正を行い、資料が完成した際にも最後の確認として設定を調整することをおすすめします。
ひとつひとつ直していくよりスライドマスターで一括修正する方が楽ですもんね。
そうですね。また、都度修正がしやすいようにシンプルな設定にすることも心掛けるとよいでしょう。
まとめ
また、人からスライドをもらって流用したり、以前に作成したスライドを流用したりすることでスライドを「元の書式を保持」して流用すればするほどマスターのテーマ・レイアウトも増えてしまいます。
そのことでマスターレイアウトが散らかっているケースもあるのでその際は以下の記事を参考にスライドマスターの整理をお勧めします。
コメント
I go to see each day a few sites and sites to read posts, however this web site gives feature based posts. Meara Romain Scherman